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情報をObsidianでまとめて利用する ― 第2の脳を操る

毎日の仕事の中で、こんな経験はないでしょうか。

「あの資料、どこに保存したかな?」
「前にChatGPTで調べた内容をもう一度使いたい」
「会議で出たアイデアを確かにメモしたはずなのに見つからない」

パソコンのフォルダー、Excel、Word、メール、Google Drive、ChatGPT、スマートフォン。

情報を保存できる場所は増えました。しかし、その結果として「情報はあるのに使えない」という問題が起きています。

そこで注目したいのが、Obsidian(オブシディアン)です。

Obsidianは単なるメモアプリではありません。

自分が持っている知識や経験、資料、アイデアをつなぎ、自分専用の「第2の脳」を作るためのツールとして利用できます。

今回は、Obsidianを使って情報を整理し、必要なときに取り出し、さらにAIと組み合わせて活用する方法を紹介します。

見出し付きの本文

1.情報は「保存する」だけでは意味がない

これまでのパソコン利用では、

・WordはWordフォルダー
・ExcelはExcelフォルダー
・PDFは資料フォルダー
・写真は画像フォルダー

というように、種類ごとに整理する方法が一般的でした。

しかし人間の頭は、このようには記憶していません。

「この会社の話をしたときに、このアイデアが出た」

「以前のAIセミナーで似た事例があった」

というように、情報同士を関連付けて思い出します。

Obsidianの大きな特徴は、この人間の記憶に近い「情報同士のつながり」を作れることです。

2.Obsidianとは何か

Obsidianは、Markdown形式のテキストファイルを基本として情報を管理するアプリです。

一番大きな特徴は、

「ノートとノートをリンクできる」

ということです。

例えば、

「生成AI」

というノートから、

「ChatGPT」
「AIセミナー」
「社内教育」
「業務効率化」

といった別のノートへリンクできます。

すると、一つひとつ独立していた情報がネットワークのようにつながっていきます。

これがObsidianを「第2の脳」と呼ぶ理由です。

3.第2の脳とは何か

第2の脳とは、自分の頭の中だけで覚えておくのではなく、外部に知識を蓄積し、必要なときに取り出せる仕組みを作る考え方です。

人間の脳には限界があります。

特に、

「覚える」
「探す」
「思い出す」

という作業は、想像以上に頭を使います。

そこで、記憶そのものはObsidianに任せます。

人間は、

「考える」
「判断する」
「新しいアイデアを作る」

ことに集中します。

これはAI時代には特に重要な考え方です。

4.最初から細かく分類しすぎない

Obsidianを始めると、多くの人が最初に、

「フォルダーをどう分けよう?」

と考えます。

しかし、最初から細かく分類しすぎる必要はありません。

おすすめは、まず大きく次のように分ける方法です。

・Inbox
・仕事
・顧客
・AI情報
・アイデア
・会議
・資料

Inboxには、とりあえず思いついたことを入れます。

あとから整理すれば問題ありません。

大切なのは、「どこに保存するか悩んで保存しない」という状態を作らないことです。

5.顧客ごとの情報をまとめる

仕事でObsidianを利用するなら、顧客ごとにページを作る方法は非常に便利です。

例えば、

株式会社A

というページを作り、

・会社概要
・担当者
・打ち合わせ履歴
・現在の案件
・提案内容
・今後の課題

などを書いておきます。

そして、

[[AI研修]]
[[補助金]]
[[ホームページ制作]]

といった関連ページへリンクします。

数か月後にその会社から連絡があっても、そのページを見るだけで過去の経緯を確認できます。

6.ChatGPTで調べた情報も残す

ChatGPTを使っていると、非常に有益な情報が毎日生まれます。

ところが、そのままチャット履歴だけに置いておくと、後から探すのが大変になります。

重要な回答は、

「AI情報」
「営業ノウハウ」
「システム開発」
「補助金」

などのObsidianノートとして保存しておくと便利です。

例えばChatGPTで、

「中小企業のAI導入失敗例」

を調べた場合、

AI導入失敗例.md

というノートを作り、

[[AI導入]]
[[社員教育]]
[[情報漏洩]]
[[AIガイドライン]]

などへつないでおきます。

数か月後には、自分だけのAIデータベースになります。

7.ExcelやPDFなどの資料も一緒に管理する

Obsidianでは文章だけでなく、

・Excel
・PDF
・画像
・Word資料
・動画
・Webページ

などの情報へのリンクもまとめられます。

例えば、

「AI市場調査」

というノートを作り、

関連するExcelファイルやPDF資料へのリンクをまとめます。

これによって、

「資料そのものを探す」

のではなく、

「テーマから資料を探す」

ことができるようになります。

ここが普通のファイル管理との大きな違いです。

8.タグよりリンクを意識する

Obsidianにはタグ機能もあります。

例えば、

#AI
#営業
#セミナー

というように分類できます。

もちろん便利ですが、Obsidianではタグだけでなく「リンク」を積極的に使うことをおすすめします。

なぜなら、

AI
↓
社員教育
↓
セキュリティ
↓
社内ガイドライン

というように情報の関係性そのものを残せるからです。

知識が増えるほど、このリンクが大きな価値を持つようになります。

9.グラフビューで自分の知識を見る

Obsidianには「グラフビュー」という機能があります。

ノート同士のつながりを、点と線で表示する機能です。

最初は数個しかありません。

しかし半年、1年と使っていると、知識のネットワークがどんどん広がっていきます。

自分がどんなテーマについて多く情報を持っているのか。

どの顧客とどの技術がつながっているのか。

それが視覚的に分かるようになります。

まさに、自分の頭の中を外から見ているような感覚です。

10.毎日全部整理しようとしない

ここはかなり重要です。

情報整理が続かない一番の理由は、

「完璧に整理しようとすること」

です。

毎回、

どのフォルダーに入れるか。
どのタグを付けるか。
タイトルをどうするか。

これを考えていると面倒になります。

そこで、

まずInboxへ入れる。
あとで必要なものだけ整理する。

この方法がおすすめです。

情報整理そのものを仕事にしてはいけません。

目的はあくまで「情報を再利用すること」です。

11.AIと組み合わせると第2の脳が進化する

今後、Obsidianの価値はAIとの組み合わせによってさらに大きくなると考えられます。

例えば、

過去の会議録を要約する。

複数のノートから共通する課題を見つける。

過去の提案書を参考に新しい提案書を作る。

蓄積したAI情報からセミナー資料を作る。

といった使い方ができます。

つまり、

Obsidian = 記憶

AI = 思考支援

という役割分担です。

この組み合わせが非常に強力です。

12.「検索する会社」から「知識を蓄積する会社」へ

これからの会社では、社員が毎回GoogleやChatGPTでゼロから調べるのではなく、

「過去に会社が調べた情報」

を蓄積する仕組みが重要になります。

例えば、一人の社員が調べた情報をObsidianに保存しておけば、次の社員が利用できます。

さらにAIと組み合わせれば、

「会社独自の知識」

として再利用できます。

これは単なる情報整理ではありません。

会社そのものの知識資産を作ることになります。

13.まずは今日から3つだけ始める

Obsidianを使い始める場合、最初から難しく考える必要はありません。

まず次の3つから始めてみてください。

1.Obsidianをインストールする

2.Inboxというフォルダーを作る

3.今日調べた情報を1つ保存する

これだけで十分です。

次の日も1つ。

その次の日も1つ。

1年間続ければ、365個の情報が残ります。

さらにそれらをリンクしていけば、自分だけの巨大な知識ネットワークになります。

まとめ

AI時代になり、情報を集めること自体は簡単になりました。

ChatGPTに聞けば、数秒で多くの情報を得られます。

しかし、これから重要になるのは、

「情報を得る能力」

だけではありません。

「情報を残す」
「情報をつなぐ」
「情報を再利用する」

能力です。

Obsidianを使えば、日々の仕事、会議、アイデア、AIから得た知識を一つの場所につなげることができます。

そして、その情報をAIと組み合わせれば、

「自分専用の第2の脳」

へと成長していきます。

人間の頭ですべてを覚える必要はありません。

覚える仕事はObsidianへ。

調べる仕事や整理する仕事はAIへ。

そして人間は、

「何をするか」
「誰のために使うか」
「どんな価値を生み出すか」

を考える。

これが、AI時代の新しい情報活用の形ではないでしょうか。

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